雨のち晴れ

自由帳

ADHDだったとは

こんにちは!

発達障害は総称であって個別の障害を表す言葉ではない>
まず、ここをはっきりしておきたいです。「発達障害」は自閉スペクトラム症、注意欠如多動症、限局性学習症の総称です。なので、「発達障害」と言っただけでは具体的にどういう障害なのか、どういうことに困っているのかがわかりません。このブログでは、どういう障害について書くのかそれをはっきりさせてから書くようにします。


初回の自己紹介でも書いている通り、僕は注意欠如多動症/注意欠陥多動性障害ADHD)です。メディアなどで「ADHD」とか「発達障害」という言葉を目にしたり聞いたりする機会が増えたなと思います。今回はADHDと診断されるまでの体験を書きます。この症状に当てはまるからADHDなんだと自己診断はしないでください。


<生まれた時から現在までの様子>

生まれた時〜保育園

・生まれた時から物音に敏感だった
・寝ている時以外が常に動き回っていた
・3歳くらいになるとさらに活発になり家へ連れて帰るのが大変。家に帰らないので外でご飯を食べさせていた。
・おやつを買う時は選ぶのに30分くらいかかった
・保育園に入り落ち着きがないと感じることが多かったが、出歩くなどはなかった
・テレビを見たり1つのことに集中するのが大変そうだった。カーテンに包まりながらゆらゆらと動きながら見ていた
・外遊びが大好きで泥まみれ水まみれは日常だった

小学生〜高校生

・読み書き計算の学力は低め
・小心者で生活態度は良く先生から褒めてもらうことが多かった
・ドリルワークは集中することが困難でイライラしていることが多かった
・特に算数は高学年になっても足し算、引き算、割り算など簡単な問題で間違えることが多かった。数字がバラバラで1つのまとまりとして考えることができていない様子だった
・注意散漫で次から次に興味があるころ、思いついたことを始めるが、結果はやりっぱなし出しっ放しにすることが多く家族を苛立たせた。
・雑学というか情報量がすごかった。大人が知らない細かいことをスラスラと面白おかしく話せる話術があった。
・中学・高校では、日常生活、勉強、親子関係、学校で苛立つことが多くなり、癇癪を起こすと自室の物を手当たり次第にぶちまけて暴れていた。
・よく相手から「話し聞いてんの??」と聞かれていた

大学生〜現在

・単純作業の時に寝てしまう
・注意を持続するのが困難
・自分の興味がないことをするのが苦痛
・衝動的にお金を使う
・言葉を額面通りに受け取りやすい
・じっとしているのが苦手
・過集中
・単純な計算をミスる
・暗算ができない

てな具合でした。ADHDって教室でじっとできなくて離席してしまうイメージがあったので自分には当てはまらないだろうなと思っていました。現在の困りごとも「性格」なのかなと考えていました。


<診断に到るまで>

以前通っていたクリニックで薬の副作用で10kgほど太った時に「このまま体重が増えるとやばい!」と思って、現在通っている診療所にセカンドオピニオンに行きました。その時にADHDの疑いがあるから知能検査WAISをしてみましょうかと提案をされたわけです。知能検査の結果、ディスクレパンシーが30あって、また、生育歴聴取の結果からADHDと診断を受けました。

ADHDだったとは。

ちなにみ、能力の発達の差を表すディスクレパンシーですが、だいたい15の差があればADHDの疑いがあるとされるようです。あくまで疑いです。

算数ができないのでLDかなと考えたこともありましたが、どうやらADHDの不注意からくる症状とのことです。単に「ADHD=多動」という簡単な図式ではないようです。難しいですね。

<現在>

今の診療所でMMPIも受けました。当時大学4年生で大学院へ進学を考えていましたが、自分がADHDであることが引っかかり誰にも相談せず結論を先延ばしにしてきました。先延ばしにした結果、留年しました。大失敗です。

主治医から「たっちさんどうするの?」と聞かれて「法律でご飯食べたい(法学部だったから)」と言ったら「向いてないよ」と言われました(笑)じゃなにが自分に合っているのかなぁと考えた結果、教職課程や学童保育の経験から心理に関わる仕事=臨床心理士はどうかと思い主治医に言ったら「たっちさんに合ってる!それいいよ!!」と言われました。変わってる主治医です。


<最後に>

じつは中学生の時に親から「ADHDっぽいから検査に行こうか」と言われたことがあります。僕は「そんなの分かったところで何も変わらない」とその提案を突っぱねました。当時の自分に「その時に検査に行っておけば人生変わったかもよ」と言ってやりたいですが、過ぎてしまったことは仕方がない。ただ...こんなに苦労する必要は無かったのかと思ったりもします。

大学4年生でADHDの診断が出たので、割と早い段階で自分としっかり向き合えるきっかけになったと思います。障害と向き合うのは本当に大変ですが...。

ポジティブに考えるとADHDもうまく味方につけると才能になり得るのかなと思ったりもします。過集中だったり、空想だったり、多動だったり...なんかうまく使えそうな気がしないですか。たまには前向きに。

なんかまとまりがないですが...。
では笑