雨のち晴れ

自由帳

悩みは人それぞれ

こんにちは。

僕は発達障害の1つである注意欠如多動症ADHD)であり、双極性障害でもあり、LGBT当事者でもあります。いわゆる、ダブルマイノリティです。

で、臨床心理士を目指しています。臨床心理士になった後に心理学部に入り直して公認心理師資格を取る予定です。当事者が臨床心理士になることについて反対だとう人もいますし賛成だという人もいます。

以前、当事者が臨床心理士になることについて疑問を持っていたので、主治医に当事者が臨床心理士になることについて意見を求めたことがあります。主治医から「日本では当事者が臨床心理士をしている人数が少ないかもしれない。しかし、アメリカではサバイバーの人たちが普通に臨床心理士をしているしそこまで懸念することではない」と言われました。おそらく、自分の状態をみてアドバイスをしてくれたのだと思います。

そこから自分なりに色々と考えました。臨床心理士を目指すのをやめようかとも考えましたが、1つのことを深く掘り下げていく作業、相手のことを考えて向き合う姿勢...自分の性格に合っているのかなと思い目指すことに決めました。

たまに「あなたは当事者だから他の当事者の人の気持ちが理解しやすいよ」他の人から言われることがあります。しかし、僕は一切そのようには思っていません。1ミリもです。僕が当事者であるから他の人の気持ちが分かる、このような予断を持つと相手の気持ちというか考えに僕の価値観が入り込んで、真っ正面から相手と向き合うことができないのではと思うからです。僕は僕であり相手は相手です。僕と同じ悩みを持っているとは限らない。

自分の経験や感覚は参考程度に、根拠ある見立てと心理療法をクライエントに提供する。僕はそう思います。